セキュリティとインテリジェンスの専門知識を生かし
危機管理のコンサルティングをご提供致します。

代表ご挨拶

Greetings

 2018年末から新年早々にかけて、海外株式市場の動向が注目されました。そして、報道等の内外番組でも「世界景気の後退縣念」、「世界経済に不透明性」、「不確実性」、「政治リスク」、「米中摩擦・貿易戦争」などの文字が飛び交いました。2019年の日本の内外情勢が、国際社会の政治・経済情勢の推移に影響されるであろうとの見方の中で、日本を取り巻く国際情勢が、混迷の度合いを一層深めて不確定要因を内包して進むと思われます。

 このような“不確実性”の世界では、“情報の重要性”が一層高まり、その収集力と判断能力が強く求められます。特に、人口の少子高齢化による国内市場の縮小などのため、海外に事業展開を求められることから、諸地域での経済・政治・社会・治安情勢をはじめ、内戦、テロの可能性や、難民問題に関する動向に先ず関心を持ち、海外進出の是非を検討すべきであることは、明らかであります。弊社では、そのための関連情報の提供をはじめ、国内外に有するパートナー会社との連携による海外での人的救援サービス(グローバル・セキュリティサービス)や、海外の基本人的調査(HI Due Diligence)と実践的なセキュリティリスク評価(SRA)などを行ないます。

 また、米国のユーラシア・グループは、「年初恒例2019 年世界の1 0大リスク予想」の中で、第3位に「サイバー紛争の本格化」を挙げており、サイバー攻撃が日本の政財官界のみならず、広く全般に悪影響を及ぼす重大事案であることに改めて注意喚起しています。日本では、今年から来年に至るまで、国際的に注目される国際イベントが目白押しであり、その安全な開催を阻むテロやサイバー攻撃が高い確率で仕掛けられるであろうことが予想されています。現実的には、今年から来年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、統一地方選挙(4月7日~21日)を始め、天皇陛下ご退位(4月30日)と皇太子殿下ご即位(5月1日)、大阪G20 サミット( 6月28日~29日)、参議院議員選挙(7月)、ラグビーワールドカップ2019日本大会( 9月20日~1 1月2日)、女子ハンドボール世界選手権大会(11月30日~ 12月15日)、そして2020年の東京オリンピック(7月24~8月9日)・パラリンピック(8月25日~9月6日)という一大イベントが続きます。

 そのために政府は、テロ対策を始め、重要インフラ等のサイバー防衛策を官民あげて講じる計画を発表していますが、それを担う専門家は約20万人必要とされています。しかし、その絶対数は確実に不足していることから人材養成・育成は喫緊の課題であり、限られた時間の中で研修を図るために世界有数のサイバーセキュリティ専門家を擁するイスラエルから講師招聘を行ない、特訓による専門家養成を進めて、そのニーズに応えたい所存です。

 さらに、日本企業とイスラエルのテクノロジーをつなぎ「新たなグローバル・イノベーション」を進める事業を展開したいとのご意向を持っておられる企業様の橋渡しを担うコンサルティングを進めています。例えば、「日本のハードウェア技術とイスラエルのソフトウェア・テクノロジーをマッチングさせて新たな価値を創出する」ために、現地訪問に始まり、パートナーシップの構築、プロジェクト立案、実現までのすべてのプロセスに関わります。

 最後に、現代社会には、内外ともに“ゼロリスク”の世界はなく、「時、場所を問わず、だれでも」テロや不測の事態に遭遇する可能性を否定できないため、その脅威リスクをいかに低減し、皆様の安全・安心を確保し続けるかが、大きな課題でもあります。実際に、東京渋谷の年末恒例カウントダウンの賑わいが続いている最中の元旦未明、軽自動車が通行止めの竹下通りを暴走し、男子大学生1人が重体、男性7人が重軽傷を負う事件が起きました。事件を起こした21歳の容疑者の男は、当初、明治神宮に入り、準備した改造高圧洗浄機で灯油を参拝客に向けて噴射して火をつけるつもりでいましたが、同神宮への車両規制で入構できなかったことからこの計画をあきらめ、これに代わって竹下通りに車を突っ込んだとみられています。まさに、欧州での不特定多数の殺戮を狙った企図と手法が同じであり、同様の事件の再発をどのようにして防止するかの重要な課題を提起した事件でもありました。

 2019年も“不確実性の情勢”の下で、これまでのハイリスクビジネス経験を活かしながら、「さらなる創造と挑戦」を目指しながら、皆様に少しでもお役に立てるグローバル対応の実践的なリスク管理とセキュリティのコンサルティング業務を引き続き提供させていただきたい所存です。さらなるご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2019年(平成31年)1月吉日

日本アイシス・コンサルティング株式会社 代表取締役社長

益田哲夫

日本アイシス・コンサルティング
株式会社
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